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R1.11.風邪の予防について

[2019.11.05]

かぜの予防について
~~わたしたちができること~~  令和元年11月

皆さん、こんにちは。11月に入り気候も秋らしくなってまいりました。
朝や夜の冷え込みで体調を崩される方も増えていますので体調には十分お気をつけくださいね。
今月はこれから注意が必要なかぜの予防のお話です。
寒い時期に流行するいわゆるかぜですが、これは症状として鼻水、のどの痛み、咳、発熱、倦怠感などの上気道を主体としたウイルスによる感染症です。
多くは暖かくして安静にしていれば数日でよくなります。しかし忙しい現代においてはなかなか休養をとることが難しくなっているのも現実です。またこれからはかぜの重症型であるインフルエンザの流行も予想されます。
かぜの知識で知っておくべき大事なことを記載します。

①かぜはウイルスが原因ですので抗菌薬は効きません。安易な抗菌薬使用は後世に耐性ウイルスという問題を作り出す原因ですので注意が必要です。

②手洗い。ドアノブなどいろいろなところにウイルスはついていますのでこまめに流水で手を洗うようにしましょう。
③咳エチケット。くしゃみや咳がひどくでている場合はそのしぶきにのって他人にかぜをうつす可能性を高めます。咳がひどい時はマスクをつけましょう。

④インフルエンザ予防はワクチン接種が有効です。特に高齢の方はかかっても重症化を防ぐ可能性も高いといわれています。事情で接種ができない方以外は適切な時期(10~12月)にワクチンを接種しておくことは重要です。

⑤もう一つ重要な点としてかぜのような症状があるけれど実はかぜ以外の病気のはじまりであるということがあります。自分で判断できない場合や症状が長引く場合はかかりつけの小児科や内科にかかりきちんと診察を受けましょう。状況により血液・尿・画像検査等を行ったり、少し経過をみながら診断をつけることもあります。実はかぜ診療というのはとても奥が深いので小児科医や内科医の腕のみせどころでもあるのです。かぜを予防して楽しい秋や冬をすごしていきましょう。

もりもと内科医院 森本尚孝

★感冒(かぜ)、急性咽頭炎、急性鼻副鼻腔炎、急性気管支炎についてAMRリファレンスセンターが作成した患者さん向けの資材があります以下のリンク先をぜひご参照ください。

http://amr.ncgm.go.jp/pdf/190904_kanbo.pdf

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