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R7年3月 花粉症の季節ですね

[2025.03.28]

花粉症の季節が到来し、多くの方が症状に悩まされていることと思います。

​花粉症は、花粉が目や鼻の粘膜に付着することで引き起こされるアレルギー反応です。

​そのため、薬による症状緩和だけでなく、花粉の侵入を防ぐ対策も非常に重要です。

以下に、花粉症の症状、経過、治療法、予防法についてまとめ、2025年の岡山市の花粉情報もご紹介します。​

 

花粉症の症状

花粉症は主に以下のような症状を引き起こします:​

  • 鼻の症状:​くしゃみ、鼻水、鼻づまり
  • 目の症状:​かゆみ、充血、涙目
  • 喉や皮膚の症状:​喉のかゆみや痛み、皮膚のかゆみ​

これらの症状は、花粉の飛散量や個人の体質によって程度が異なります。

 

症状の経過

花粉症の症状は、花粉の飛散時期に合わせて現れます。​岡山市では、スギ花粉が2月中旬から4月上旬、

ヒノキ花粉が3月下旬から4月中旬にかけて飛散のピークを迎えます。

​症状は花粉の飛散開始とともに現れ、ピーク時には特に強くなる傾向があります。​

 

治療法

花粉症の治療には以下の方法があります:

  1. 対症療法:​症状を軽減するための治療法です。​
    • 薬物療法:​抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン受容体拮抗薬の内服、鼻噴霧用ステロイド薬、抗ヒスタミン点眼薬などを症状に合わせて使用します。​ 小青竜湯や苓甘姜味辛夏仁湯などの漢方薬が有効なこともあり適宜併用します。
    • 重度の場合:抗IgE抗体治療 難治例に行われます。
    • 手術:薬物治療で鼻閉が改善しない場合に検討されます。
  2. 根治療法

免疫療法:​アレルゲンを少量から徐々に投与し、体を慣れさせる治療法です。​舌下免疫療法や皮下免疫療法があり、長期的な効果が期待できます。現在はスギ花粉とダニが保険適用となっています。

 

予防法

花粉症の予防には、花粉の侵入を防ぐことが重要です。

  • マスクやメガネの着用:​顔にフィットするマスクや花粉対策用メガネを使用し、花粉の侵入を防ぎます。​
  • 外出の工夫:​花粉の飛散が多い時間帯(昼前後と夕方)の外出を避ける。
  • 衣類の工夫:​花粉が付きにくい素材の服を選び、帰宅時には玄関で衣類や髪についた花粉を丁寧に払い落とします。​
  • 室内環境の整備:​換気は花粉の少ない時間帯に行い、窓を小さく開ける、洗濯物や布団の外干しを控えるなどの工夫が効果的です。
  •   

2025年の岡山市の花粉情報

2025年の岡山市では、スギ花粉の飛散量が「非常に多い」と予測されています。 ​また、ヒノキ花粉のピークは3月下旬から4月上旬にかけて続く見込みです。 ​花粉飛散量が多い日は、特に注意が必要です。

 

おわりに

花粉症は日常生活に大きな影響を及ぼしますが、適切な対策と治療により症状を軽減することが可能です。

​花粉の侵入を防ぐ工夫を行い、それでも症状に困られる場合は、内科や耳鼻咽喉科への受診を検討してみてください。

 

 

もりもと内科医院 森本尚孝

 

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