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R4.3 フレイルをご存じですか?

[2022.03.10]

 皆さんこんにちは。3月に入りました。日々暖かくなり天気もよく外を散歩していてもなんとなく嬉しくなる季節です。
 今日はフレイルについて少し説明したいと思います。フレイルは英語のFrailtyの日本語訳なのですがこれだとなんのことかわかりませんね。健康な方と寝たきりの方の中間の状態をフレイルと呼ぶように定義されています。フレイルのチェック方法として以下の5項目のうち3つ以上があてはまるとフレイルの可能性が高まります。

① 疲れやすい
② 歩く速さが遅くなった
③ 体重が減ってきた
④ 握力・筋力が弱くなった
⑤ 活動量が減少した

 フレイルはなにも対処しなければ、体力が低下し将来寝たきりになってしまう危険が高まる分岐点と言われています。逆に適切に対処することで健常な状態を維持することもできるということです。厚生労働省が発表しているデータによりますと、令和元年の男性の平均寿命が81.4歳、「健康寿命」が72.7歳、同年の女性の平均寿命が87.4歳、「健康寿命」が75.4歳となっています。この差を「不健康な期間」とすると男性は約9年、女性は約12年との結果がでています。フレイルはまさにここに関連し、フレイルを放置しておけば「不健康な期間」が長くなってしまいそうです。

 フレイルから抜け出すためにはどうしたらよいでしょうか。これは栄養、運動、社会参加の3つの柱があります。特殊なことをする必要はありません。

●栄養 :炭水化物を中心とするのではなくタンパク質を意識したバランスのよい食事。
●運動 :太陽の光をあびての散歩など。自分にとって無理のない方法でよいです。
●社会参加:なにか趣味をもって打ち込む。友人や家族との会話や催しに参加するなど。

 現在コロナ禍のためなかなか運動や社会参加が行いづらい環境ではあります。しかしながら新型コロナワクチンの3回目を接種しておくことで感染予防効果が格段にアップしますし、手洗いやマスク着用、換気などを適宜行うなどの感染予防対策を行っておけば、ご友人と外を一緒に会話しながら散歩したり、催しものに参加することも十分可能です。
 これから桜も咲くよい季節に入ります。家にこもらず少しでも外にでてしっかり歩きましょう。そして運動のあとにお腹がすいたら季節の旬なものやおいしいものをしっかり食べましょう。心身ともに元気な毎日をお過ごしください。

もりもと内科医院 森本尚孝

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